眼鏡やサングラスはファッションとして使う以外では
顔に物を掛けることに疲れや煩わしさを感じ
出来れば使いたくないものと思う方も多くいます。
一般的に0.7程度以上の視力があれば裸眼で見る視界が最も良く見えるわけで
サングラスのレンズは言うなればフィルターをかけた視界ですからね。
しかし釣りにおいて偏光サングラスは必須!
釣り針などから目を守る事以外に偏光サングラスが必要な大事な理由をお伝えします。
釣りに偏光サングラスをかける一番の理由
釣りをしている間、屋外に出れば光の強さは常に変化し続け
あらゆるものから視界には光が届ています。
これこそが偏光サングラスをかける一番の理由の、
「乱反射を防ぐため」と目まぐるしく「変化する光量をなるべく一定に見せるため」
釣りをしていて最も裸眼で見えやすい時間帯がある。
朝、夕の太陽が稜線より上がってくる寸前10分程度
場所で若干違いはあっても
日本海側であれば、背中側から
太平洋側であれば、水平線から
この時間帯は偏光サングラスをかけるにはまだ早く、水面はまだ黒っぽく見えるが
乱反射が少ないから裸眼でもよく見えるわけです。
魚が活発に動き出す時合いとほぼ同じ。
少しでも陽の光が水面に当たりだすと乱反射が始まる。
車の運転時も同じように
曇りや雨で太陽光が裸眼で見えなくても
常に我々の見える世界には乱反射が起きています。
試しに、雨や曇りの日に可視光線透過率の高い30%40%の偏光レンズで見てみると、
如何にビルのガラス、昼間でも点いている看板などのネオン、
金属など凹凸が太陽や電球を光源として
すべての物から乱反射が起きていることがよ~く分かります。
※夜でも橋脚のネオンで水面が乱反射します
それが水面だと海の波や川の流れの盛り上がり、
湖や池でも風波によって常にいろんな角度からライトで目を照らされているように
乱反射が視界を見えにくくします。
乱反射は光の当たる位置(入射角・反射角)があり、
平面であれば鏡のように正反射しますが
凹凸があればあらゆる方向から光が当たるため乱反射となる。
その乱反射を防ぐから優れた偏光レンズは
裸眼よりも視力が上がったようにクッキリハッキリと見えるのです。
さらに、陽が出ていても雲に隠れて暗くなったり乱反射の強さにも強弱がありますが
偏光サングラスをかけることによって凡そ一定の光量を保つことも可能です。
- ただ眩しいから
- 紫外線をカットするから
それも理由の一つですが、一番の理由は
「乱反射を防ぐため」と
偏光サングラスをかける意味がお分かりでしたでしょうか?
因みに紫外線カット率は殆どの偏光サングラスレンズで99%カットですが
眩しさを防ぐこととは関係なく、あくまでも紫外線をカットする%です。
”濃いレンズだから紫外線のカット率が高い”のは間違いで
レンズカラーの濃淡は紫外線カット率に関係ありませんので感違いのないように!
次回は偏光サングラスレンズに表記される偏光度と可視光線透過率を
分かりやすくご紹介します。